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食生活の乱れや無理なダイエットが、生理不順(月経異常)を引き起こすことは知られてます。
では、生理不順はどのように生じ、生理を正常に保つにはどうしたら良いのでしょうか。


 生理不順とは?
生理(月経)とは、女性の体に周期的に起こる子宮内膜からの生理的な出血のことです。
月経のシステムは、脳の視床下部や脳下垂体、また卵巣や子宮、そして性ホルモンの連携プレーによって起こります。
平均的月経周期は28日前後ですが、この連携プレーが一つでも欠け、女性ホルモンのバランスが乱れると、
月経周期が早くなったり遅くなったり不規則になり、この状態を生理不順といいます。

 亜鉛・セレンなどのミネラル不足は女性ホルモンの分泌を低下させ、生理不順を引き起こす!
必須微量ミネラルの亜鉛・セレン・銅は、女性の生殖生理作用において重要な働きをしています。
これらの 必須ミネラルが不足すると、女性ホルモンのバランスは乱れ、生理痛・月経不順が生じやすくなることが近年学術学会で発表されました。
特に、亜鉛が不足すると、脳下垂体で作られる性ホルモンの分泌量が低下し、卵巣の成長不良を生じます。すると卵胞の発育に時間がかかるため排卵が遅れたり、卵子の排卵がない「見せかけの月経」(無排卵性)を生じたりします。
女性ホルモンは、子宮内膜を作り保つ働きをしますが、亜鉛が不足すると女性ホルモンの分泌量が減少し、子宮内膜は早くはがれ落ちて出血を起こし、生理不順を生じます。
15才以上の現代女性の亜鉛の必要量は1日10mgですが、平均摂取量は7.8mgと不足傾向にあります。
(平均14年度国民栄養調査)
そしてさらに食生活の乱れや無理なダイエットをすると、一層の亜鉛不足となり、生理不順を引き起こすのです。セレンが不足すると、不妊症・月経周期の乱れ・胎盤の分泌閉止・流産を引き起こし、銅欠乏では、貧血・低体温を生ずることが報告されています。
(Experi entia,1994J.Nutrution,1996)
また、無理なダイエットをすると、女性ホルモンのもとになるコレステロールの摂取量が減り、女性ホルモンの分泌が低下し、月経が止まったり、月経周期が長くなったりします。(「NHKきょうの健康」1994)
つまり、女性の体にとって需要な、亜鉛・セレンなどの必須ミネラルをしっかり摂取することが、生理を正常に保つポイントとなります。栄養のバランスのとれた規則正しい食生活で、妊娠出産のための大切なシステムを正常に機能させましょう。


 月経のメカニズム
右の図のように、月経は性ホルモンの連携プレーによって生じます。
@脳の一部である視床下部、脳下垂体から分泌される性ホルモン(卵胞刺激ホルモン)によって卵胞が成熟します。
A成熟卵胞から女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加します。
B次に、 エストロゲンに刺激された脳下垂体から分泌分泌される性ホルモン(黄体化ホルモン)の刺激によって卵胞から排卵が行われ
Cついで、卵子が受精しなければ、不要となった子宮内膜がはがれ、血液とともに排出されます。これが月経です。

 生理不順は、女性ホルモン(エストロゲン、黄体ホルモン)の分泌低下から生じます。
卵胞から分泌されるエストロゲンが不足すると、排卵が遅れ月経は遅くなります。また、黄体ホルモンの分泌量が低下すると、子宮内膜が正常より早くはがれて、月経が早くなります。




お悩みQ&A

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Q1.生理周期が、いつも2〜3日ずれるのですが、大丈夫でしょうか?
A1.7日前後のずれなら問題ありません。
正常な生理周期は25〜38日といわれています。ただし、自分のいつもの周期から7日間以内なら前後しても問題ありません。というのも、生理周期は、ホルモンバランスが少し乱れただけでも変化する。
とてもデリケートなもの。仕事環境の変化や日々の人間関係にまつわるストレス、ダイエットなど、ちょっとした日常生活の影響でも、多少の変動があるものと理解してください。
女性の周期は4つのサイクルに分かれます。
女性の体は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの影響を受け、「生理中のブルー期」「生理後の好調期」「排卵後の調整期」の4つのサイクルに分けられます。生理が何日周期であっても、変化するのは好調期だけ。ほかの3つはいずれもほぼ7日間と一定です。

Q2.20日に一回くらい生理があるのですが・・・・。
A2.一定しているなら」、それが自分の周期と考えて。
ライフスタイルの多様化にともない、現代女性の生理周期はいわゆる正常範囲のかぎりではなくなってきているようです。もちろん治療によって周期を整えることはできますが、治療を終えるとまたもとの周期に戻るというケースが多いよう。また、治療自体がストレスになって、よけいに周期が乱れてしまうこともあります。
婦人科を受診しても病気が見当たらず、20〜49 日くらいで一定しているなら、正常範囲をはずれても問題ないと考えて。

Q3.28日できたり、2ヶ月以上こなかったりと、安定しないのでとても不安。
A3.ホルモンバランスがくずれている可能性大。一度検査を。
生理周期が一定しない人は、生活の乱れやストレスなどでホルモンのバランスが乱れている可能性が大。
特に3ヶ月以上生理がこなくなると「無月経」と呼ばれ、簡単にはもとに戻らなくなってしまいます。
生活を見直しても安定しないようなら、病気の可能性もあるので婦人科を受診しましょう。
なお、生理が始まったばかりの人は、まだホルモンバランスが安定せず、生理周期も乱れがちですが、徐々に安定していきます。

周期の乱れに潜む病気
無排卵月経
排卵のない月経のことで、頻発月経の原因となる。原因は不明だが、排卵することができずに成熟した卵胞がそのまま老化して起こると考えられる。

子宮筋腫
子宮の中や外の壁にできる良性の筋腫(筋肉にできるこぶのようなもの)。筋腫が子宮の内側に向かって大きくなると、生理痛がひどくなる、経血量が増える、生理周期が短くなる、などの症状が起こります。筋腫ができる場所や大きさによっては、自覚症状がないこともあります。

卵巣機能不全
ホルモンバランスの乱れや冷えなどの原因で、卵巣の機能が低下した状態。経血量が少なくなったり、周期が乱れます。
卵巣嚢腫
卵巣にできる良性のしこりのこと。このしこりによって卵巣の機能が低下することがあり、経血量が減ったり、生理周期が短くなったりします。嚢腫が大きくなると生理時に子宮を圧迫して生理痛がひどくなったり、下腹部がつれる感じや排便痛があります。

子宮膣部びらん
「びらん」とは、医学用語で「ただれ」のこと。成熟した女性の8〜9 割の子宮にみられるごく普通の状態ですが、びらん部分が出血したり炎症を起こしたりすると不正出血となり、量が少ない生理がきたと勘違いすることも。

甲状腺機能障害
甲状腺は、新陳代謝を促すホルモンなどを分泌する器官。甲状腺の機能が低下すると、女性ホルモンの分泌に影響し、経血の量が少なくなったり周期が乱れたりします。

子宮頸管ポリープ
子宮下部の細い頸管部分の粘膜にポリープができた状態。このポリープは充血しやすく出血しやすいため、生理後も出血が続いて量が増えた、生理期間が長くなったと感じます。また、生理と生理の間に出血し、生理と勘違いすることも。

Q4.生理期間は決まって頭痛も起こるのですが、大丈夫でしょうか?
A4.プロスタグランディンが血管を収縮し、さまざまな不調を引き起こすことも。
プロスタグランディンには、血管を収縮させたり、消化器のぜん動運動を高める作用があります。そのため頭痛や肩こりのほか、下痢や吐き気、胃痛、腰痛、しびれなど、さまざまな不調を引き起こす可能性が。プロスタグランディンを抑える働きのある「イププロフェン」系鎮痛薬をのむことでこれらの症状が軽くなることもあります。

Q5.最近、生理痛がないのですが、喜んでもいいものですか?
A5.痛みが急になくなったら、無排卵月経の可能性も。
もともと生理痛がないのなら、体質なので心配hいりませんが、今まであった生理痛が急になくなったら、ホルモンバランスが乱れてはイランが起こらないまま出血する「無排卵月経」の可能性が。排卵がないためプロスタグランディンが分泌されず、生理痛もなくなります。「無排卵月経」のおもな原因は、不規則な生活や冷え、ストレスや無理なダイエット。そのままにしておくと不妊につながるおっそれもあるので、早めに婦人科を受診して。

Q6.生理が始まってから終わるまで、ず〜っと痛みっぱなし・・・そこか悪いのでしょうか?
A6.3日目を過ぎても、痛みがひどいなら、病気のおそれもあります。
人によって感じ方に差がある生理痛ですが、3日目を過ぎても痛みが治らなかったり、生理のたびに寝込むほど痛かったりする場合には、病気が隠れていることもあります(下参照)。
そのほか、経出血が極端に多い、経血に大きなかたまり状のものが混じるなど、痛み以外の症状がある場合も要注意。早めに婦人科に受診して。
生理痛に潜む病気
子宮内膜症
子宮の内側をおおう子宮内膜が別の場所で増殖してしまう病気。子宮以外にできた内膜も、生理のたびに同じように増殖と剥離を繰り返しますが、血液の出口がないため、その場にたまって血腫をつくり、これが毎回破れて痛みの原因に。そのほか、経血の量が多い、経血にレバー状のものが交じる、などの症状も。
卵巣嚢腫
卵巣にできる良性のしこりのこと。このしこりによって卵巣の機能が低下することがあり、経血量が減ったり、生理周期が短くなったりします。嚢腫が大きくなると生理時に子宮を圧迫して生理痛がひどくなったり、下腹部がつれる感じや排便痛があります。
子宮筋腫
子宮の中や外の壁にできる良性の筋腫(筋肉にできるこぶのようなもの)。筋腫が子宮の内側に向かって大きくなると、生理痛がひどくなる、経血量が増える、生理周期が短くなる、などの症状が起こります。筋腫ができる場所や大きさによっては、自覚症状がないこともあります。
STDなどによる炎症
クラミジア感染症や淋病など、セックスでうつる性感染症(STD)やカンジダ膣炎などによって、子宮頸管や子宮内膜、卵管、骨盤腹膜などに炎症が起きると、生理痛がひどくなったり下腹部痛が起こることがあります。

 
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